慢性疼痛

(chronic pain)



国際疼痛学会では、痛みは「組織の実質的あるいは潜在的な障害に結びつくか、このような傷害を表す言葉を使って述べられる不快な感覚・情動体験である」と定義されています。つまり、痛みは心身両面の要素が関与していると考えられます。痛みの種類としては、関節リウマチや筋筋膜炎といった疾患が原因の侵害受容性疼痛、頸椎症性神経根症や糖尿病末梢神経障害などの神経障害性疼痛があります。

また痛みが強くなることで、下図のような痛みの悪循環に陥ることがあります。

ただ患者さんはこの悪循環に気付かれずに痛みに苦しまれていることが多いので、まずは痛みの悪循環に気付いていただくことが次への対応に繋がると考えています。

 

<Q&A>

Q1)痛いので動きたくなくてずっと横になってます。横になると少しましになるので、このまま横になったままの状態で経過を見た方がいいでしょうか?

A1)痛みに対して軽くなる行動を知ることは大事なことです。ただ寝たままの状態が続くと、筋痛症の悪化や気持ちの落ち込みなどが出現し、より痛みが悪化する可能性があります。

Q2)痛みで受診しているのに抗うつ薬を処方されました。何故でしょうか?

A2)日本では認可されていませんが、海外では痛みに抗うつ薬を処方されています。詳しくは主治医にご相談下さい。

Q3)ペインクリニックなど他科に通いながら心療内科に通院することは可能なんでしょうか?

A3)可能です。当科でも他科と協力して診察にあたらせていただいている患者さんもおられます。